百笑倶楽部は「農業を通じて、笑顔を伝えること」が仕事です
百笑倶楽部は、平成5年(1993年)から農薬・化学肥料を一切使わずに、お米を作り続けてきました。
農家の人たちは多くの素晴らしい知識や経験があります。自然は多くのことを私たちに教えてくれます。
それを少しでも多くの人に伝える事で、みなさんがちょっとでも幸せな気分に、そして明日への活力につなげてくれたら…
大切な子どもたちや家族のためだけでなく、自分たちが愛情をこめて作っているお米を、毎月お客様に直接お届けすることを通じて、農業の楽しさや面白さ、素晴らしさを伝えていきたいと思っています。
「植木屋の米部門」を経て、米専門「百笑倶楽部」へ
実は以前「田中正花園の田中です」と名乗っていました。
田中正花園は長年米作りに携わってきたものの、植木の生産・販売の方が専門で(現在も田中正花園は植木専門として営業中)、当時は一生懸命植木を生産し、業者さんや市場に出荷していました。
でも、何か物足りない、何かモヤモヤしたものが心の中にありました。
ある日母に「顔見せもかねてお米の配達行ってきて」と頼まれ、何の気なしに配達に行ったときのことでした。
「いつも美味しいお米ありがとう!!」
このお客さんの一言が、モヤモヤしていたものをスッ~と取り払ってくれました。
それまでは、植木や花を作っていても直接お客さんからお礼を言われるという経験が一度も無く、お客さんに直接お礼を言っていただける喜びを初めて感じた瞬間でした。
生産者の顔が見えないと嘆いている消費者の方は多いですが、
当時の僕は消費者の顔が見えないと悩んでいる状態でした。
その出来事がきっかけで、より一層、お米のほうに力を入れていくようになりました。
百笑倶楽部、名前の由来
「百姓」という言葉には百の仕事が出来る人、百の仕事を行う人といった意味があります。
百の仕事が出来るようになるには、百の仕事を楽しまなければ出来るようにならないと思い、百の仕事が楽しくできるよう百笑倶楽部を「百姓」→「百笑」にしました。
グループを作っているわけでもないのに倶楽部と名乗っているのは、我が家は多くの人の支えがあって始めて成り立っているから。
ましてや農業をやり始めたばかりの僕は、多くの人の支えや助けなくしては何も出来ませんでした。
また、農業そのものも、自然の恵みや様々な生物の力がなければ、お米の一粒も出来ません。
まさに農業は人間だけでなく、自然界全ての支えによって成り立つ産業なのです。
ですから私は「百笑倶楽部」という名前をつけました。
私たちは農業で笑顔を伝え、初心を忘れることなく「一生百笑」の気持ちで頑張ります!!